加齢黄斑変性ってどんな眼病?

失明原因の第一位、物が見えづらくなって生活の質を下げると言われる加齢黄斑変性について、原因や予防方法を詳しく解説します。

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失明の原因にもなる眼病・加齢黄斑変性とは?

目の調子が悪い人

加齢とともに目がかすむ、見えづらくなるといった感覚を覚えることは誰にでもあること。目の老化が原因で起こる眼病のひとつが加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)という眼病です。

加齢黄斑変性は目にとって最重要部でもある網膜の黄斑と呼ばれる部分に障害が起こるもの。欧米では失明原因の1位であると言われ、日本でも今後患者が増えてくると予想されています。

ここで加齢黄斑変性とはどんな眼病なのか、加齢黄斑変性の原因や予防・改善する方法について詳しく紹介していきます。

加齢黄斑変性ってどんな病気?その原因や症状とは

視界を覆うしみ

アメリカでは失明原因の1位であると言われている加齢黄斑変性。日本ではこれまで緑内障が失明原因の1位でしたが、最近は日本でも加齢黄斑変性の患者が増えていると言われています。

また、製薬会社がキャンペーンを行ったり、テレビ番組で取り上げられたりすることも。まず、加齢黄斑変性について詳しく理解しましょう。

■加齢黄斑変性とは?

加齢黄斑変性とは目をカメラに例えたときに、フィルムの部分にあたる網膜の黄斑(おうはん)というところに異常が起こることで、視力が低下したり、ものが見えにくくなってきたりするトラブルが起こる眼病です。

私たちの目は水晶体が集めた光が網膜に当たり、光を認識して「見える」という感覚を覚えるのです。実は黄斑は網膜のほぼ中央にあるごく小さい部分。しかし、網膜の他の部分よりも、ものを見るという機能が高くなっている重要な部分でもあるのです。

ただし、加齢黄斑変性によって起こる失明は光をまったく感じられなくなる失明とは違い、中心部の視力が低下する社会的失明と呼ばれるタイプの失明なので、生活の質は低下しますが完全に目が見えなくなるのではありません。

■加齢黄斑変性の原因・症状

では、加齢黄斑変性になるとどのような症状が出るのでしょうか。その原因ごとに考えてみたいと思います。黄斑が網膜のほぼ中央部にあり、ものを見るという機能の高い重要な部分であることはすでにお話しました。

したがって、加齢黄斑変性によって黄斑に異常が起こると、まず一番しっかり見たいところが見えづらくなってきます。例えば、視野の真ん中がゆがんで見えたり、暗く見えたり、よく見えなくなったり…といった感覚を覚えるようになります。

加齢黄斑変性には、その原因によって滲出型(しんしゅつがた)と萎縮型(いしゅくがた)の2種類があります。

滲出型(しんしゅつがた)

日本人に起こりやすいのが滲出型です。これは網膜に増えた老廃物を処理するために黄斑にできる、もろくて破れやすい新生血管から起こる出血や血管が破れることが原因で視細胞が損傷を受けて視力の低下が起こる症状です。進行が早く、急激に視力が低下するのが特徴です。

萎縮型(いしゅくがた)

これに対して萎縮型加齢によって黄斑の組織が徐々に変形することで、視細胞が死滅し視力が低下します。進行が遅く、網膜の中心まで萎縮部分が到達しなければ急激に視力が低下することもないため、気がつきにくいタイプであると言えます。

■加齢黄斑変性の検査

眼科ではどのような検査が行われているのでしょうか?加齢黄斑変性が疑われる場合、まず顕微鏡を使った眼底検査を行います。続いて、蛍光色素を含んだ造影剤を腕に注射して眼底カメラを使って眼底の検査をする蛍光眼底造影(けいこうがんていぞうえい)検査・網膜断層検査(もうまくだんそうけんさ)と呼ばれる検査が行われます。

加齢黄斑変性を予防するための対策や治療方法とは?

野菜

年をとれば、誰でも見えづらくなるもの…。そんな風に考えて眼科の受診が遅れ、加齢黄斑変性に気がつかないでいるという人も多いと言われています。早期発見とともに予防ができれば、視力低下を防ぐことができます。では眼科ではどのような治療が行われるのか?加齢黄斑変性の予防・対策について考えてみましょう。

■加齢黄斑変性治療方法

10年単位で症状が進む萎縮型の加齢黄斑変性の場合、特に治療は必要としません。ただし、滲出型が同時に起こることもあるので、定期的に眼科を受診するようにしましょう。

滲出型の治療については、いくつかの方法があります。

抗血管新生薬療法

新生血管の成長を促す物質を阻害し、新生血管を退縮される方法。目の中に薬剤を注射して行う。

光線力学的療法

光に反応する物質を腕から注射し、その物質が新生血管に到達したときにレーザーを照射して新生血管を破壊するという方法

これまでは光線力学療法が治療の主流でしたが、近年では視力の改善も期待できる抗血管新生療法が主流となりつつあります。

■加齢黄斑変性の予防方法・対策

喫煙や肥満、紫外線を浴びることなども目の加齢をすすめて加齢黄斑変性を起こりやすくすると言われています。特に喫煙は目に活性酸素が発生しやすく、加齢黄斑変性を起こしやすくする大きな要素です。加齢黄斑変性を予防するためにはまず、禁煙すること。そしてバランスの取れた食事を摂ること、紫外線を浴びないようにすることなどが挙げられます。

食事内容に気を配ることも大切です。βカロテンやビタミンC,E、ルテインといった抗酸化成分や亜鉛や銅などのミネラルもバランスよくとりましょう。特にルテインは網膜や水晶体にもともとある成分。体内で作り出すことができないため、食品から摂ることが大切です。

ルテインなどは食事からだけでは十分に摂れないので、サプリメントで補うことも考えてみましょう。目にいいサプリメントとして有名なブルーベリーサプリにもルテインやビタミンC、Eや目にいい成分であるDHA,EPAなどをプラスしているものもあります。ブルーベリーやカシスなどに含まれるアントシアニンも目にいい抗酸化成分なので、合わせて摂ることで相乗効果が期待できるかもしれません。

ただし、喫煙者の方がβカロテンを摂ると発がんリスクがあがるという報告もあるため、喫煙者の方はβカロテンを含まないサプリメントを探してみるべきでしょう。

またルテインと同様、網膜に存在する成分であるゼアキサンチンと呼ばれる成分も加齢黄斑変性をはじめ、白内障、緑内障など老化が原因で起こる眼病の予防に効果が期待できるとして注目が集まっています。

■加齢黄斑変性は回復するのか?

萎縮型について、効果的な治療方法はありませんが、抗血管新生療法によって視力が改善するケースもあるようです。新生血管ができている場所や大きさによっては早期発見することで視力の低下を最小限に抑えることができると言われています。物が歪んで見えたり、視野の真ん中がかすんだりするような感覚があれば、早めに眼科を受診しましょう。

また最近、滲出型の加齢黄斑変性にiPS細胞を使って作ったシートを移植して視力を維持、改善する治療方法の研究も進められているそうです。

目の老化による加齢黄斑変性の予防・対策のために

目の生活習慣病、エイジングサインともいえる眼病・加齢黄斑変性。網膜があり視覚をつかさどる部分、黄斑が加齢などによって変質することで起こる病気です。アメリカでは失明原因の第一位になっており、今後、日本でも患者が増えると予想されています。

失明といっても光を完全に失うわけではありませんが、進行すると視野の中心部がゆがんで見えたり、見えづらくなったりするといった症状が起こり、生活の質が著しく低下します

最近では抗血管新生療法で症状の改善が期待できるようになってきましたが、予防するためには禁煙、肥満防止、紫外線を浴びないようするなどのケアを行いながら、ブルーベリーサプリでアントシアニンやルテインなど必要な栄養素を補うのがオススメです。

加齢黄斑変性は早期発見・治療によって視力の低下を最小限に抑えることができます。物がゆがんで見える、視野の中央がかすむ、暗く見えるといった症状があれば早めに眼科を受診しましょう。

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